「テクニカル投資の基礎講座」に学ぶトレーディングのルールと取引チェックリスト
株式投資のとてもいい本に出会ったので、内容を紹介します。
心構え
- 高きを買って、さらに高きを売る。安きを売って、さらに安きを買い戻す。
- テクニカル投資は投機家
- テクニカル投資は、チャート(現実、歴史、結果)に基づいて判断するリアリストの取引方法である
- ゴールドラッシュのつるはしを売る会社に投資するのが投資家
マーケットにおいては、100の勝ち銘柄をやり過ごして、その年に10銘柄しか買わなかったとしても、そのうち7銘柄か、8銘柄が勝ち銘柄になれば、大きく儲けることができるのである。
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精神的な落ち着きを過小評価してはならない。マーケットの動きに神経質になりすぎた場合、感情がチャートリーディングの能力を完全に抑え込んでしまうことが、幾度となく起きるだろう。
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精神的な落ち着きを過小評価してはならない。マーケットの動きに神経質になりすぎた場合、感情がチャートリーディングの能力を完全に抑え込んでしまうことが、幾度となく起きるだろう。
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- チャートを検討しないで売買をしてはいけない
- 良い材料がでたときにけっしてその銘柄を買ってはならない。特に、その材料の発表前にチャートが大きな上昇を示している場合
- 大きく下げたあとで安く見えるからといって、けっしてその銘柄を買ってはならない
- チャート上で下降トレンドにある銘柄をけっして買ってはならない
- いかにPER(株価収益率)が低くても、下降トレンドにある銘柄をけっして持ち続けるべきではない
- 常に首尾一貫すること。実質的にまったく同一の状況下において、時には買い、時には売っているならば、そのルールには何かとんでもない問題がある
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もし良い株を買い損ねても、思い悩むべきではない。選択することのできる数千もの上場銘柄および店頭銘柄があり、素晴らしい価格で買うことのできる良い銘柄は常に存在する。タクシーを呼び止めるのと同じだ。最初に来たタクシーを拾い損ねても、次のタクシーがすぐにやってくる
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われわれがXYZ株を買い、それが20%上昇したとしても、同じ時期にABC株は200%上昇したのであれば、われわれは実際、潜在的な利益の可能性を失ったことになる。したがって、われわれが望むのは、最優良銘柄を発掘し、その最優良銘柄で勝負をするということ
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スペシャリストやその他のプロは、あるポジションが損となっても、夜眠れないなどということはない。彼らが気に掛けるのは、もっと重要な2つの要因――①全ポジションの最終的な結果(最終的な結果が大きくプラスであれば、彼らはハッピーだ)、そして、②特定の銘柄の株価が下がったとき、どこで損切りするべきか――である。
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最後に重要なポイントをひとつ。買いのときと同様に、売られ過ぎに対する7%に満たない反騰は無視すること(投資家の場合は、8~10%を最初の基準にすべきだ)。3~4%程度の小さな値動きはちょっとした揺れにすぎず、戦略を決するほど重要な値動きではない
以上全て
「スタン・ウエンスタイン. テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで (Japanese Edition) (Kindle の位置No.278-287). Kindle 版」より
絞り込み方法
●マーケット全般の大きなトレンドをチェックする。
●テクニカル的に最高の条件を備えていると思えるセクターを幾つか見つける。
●好ましいセクターに属している銘柄で、強気のパターンを持ちながら、現在はトレーディングレンジで取引されている銘柄のリストを作る。それぞれのブレイクアウトが予測される株価を書き出しておく。
●リストを絞り込む。上値のレジスタンスが近い銘柄を削除する。
●レラティブ・ストレングスを検討することによって、さらにリストを絞る。
●われわれの買いの基準に合致した数少ない銘柄に対し、建てるべきポジションの半分だけストップオーダー(逆指値注文)で買いを入れる。その注文は、GTC(キャンセルされるまで有効な)べースにする。
●ブレイクアウトのときに出来高が好ましい増加を示し、価格が下がるときに出来高が減少したら、最初のブレイクアウト・ポイントに向かう押しで残り半分のポジションを建てる。
●出来高のパターンが好ましくない(ブレイクアウトのときに十分に増えない)場合、最初の上昇でその株を売却する。株価が上昇せず、ブレイクアウト・ポイントを下抜けてしまった場合は、“即座に”売る。
買いのチェックリスト
出来高は買いの強さの尺度
DO
- [ ] 市場全体の指数が上昇トレンドである
- [ ] その銘柄が属しているセクターが上昇トレンドである
- [ ] そのセクターは、今後数カ月にわたって値下がりリスクが最低で、最も刺激的な上昇の可能性を秘めているか(1つか2つに絞る)
- [ ] レジスタンスラインをブレイクしているか
- [ ] 底値圏が1年以上続いているか
その他
- [ ] ヘッドアンドショルダーボトムか(日足)
(注)プルバックは翌週ではなく、ブレイクと同じ週に起こる可能性が高い。その場合、ブレイクの週に上髭 or 下髭が生じる。調整はそれで終わり。
DON'T
- [ ] 市場全体のトレンドが弱気の時には買ってはならない
- [ ] セクターのトレンドが弱気の時には買ってはならない
- [ ] 30週移動平均線より下にある銘柄は、買ってはならない
- [ ] 30週移動平均線が下降基調にある銘柄は、買ってはならない(たとえ株価が同平均線より上にあった場合であっても)
- [ ] 株価がいかに強気に見えようとも、タイミングを逸して理想的な仕掛けのポイントからかなり高くなってしまったら、買ってはいけない
- [ ] ブレイクアウトのときに薄商いの銘柄は、買ってはならない。ストップオーダー(逆指値)が執行されたことによって買ってしまった場合、すぐに売却すること
- [ ] すぐ頭上に重たいレジスタンスがある銘柄は、買ってはならない
- [ ] 出来高が大きく増加していないブレイクの銘柄は買わない
- [ ] 底値圏より上にブレイクした場合、下降基調にある移動平均線より株価が下にある銘柄は買わない
- [ ] 第2ステージにあるその銘柄より、もっと傑出した銘柄がある場合は買わない
- [ ] レラティブ・ストレングスが0より下にある銘柄は買わない
買った後
売りのチェックリスト
DO
- [ ] 第3ステージか
- [ ] 移動平均線が下げ始めているか
- [ ] 株価が去年から急騰しているか
- [ ] 上昇途中でもみ合いがあまりなかったか(大きく下がりやすい)
- [ ] ストップロスを置くのが空売りポイントから15%程度より小さいか
- [ ] ストップロスの水準が他の銘柄より高い場合、よりその水準が安い銘柄はないか
DON'T
- [ ] 空売り残高が1日の出来高の5倍以上の銘柄は売らない
- [ ] 出来高の少ない株を売らない。具体的には日々の出来高が10万株以下
- [ ] PER(株価収益率)が高すぎることを理由に、空売りをしてはならない。
- [ ] 株価があまりにも上昇しすぎたことを理由に、空売りをしてはならない。
- [ ] だれもが崩壊するだろうと見ている、見かけ倒しの空売り好対象銘柄を空売りしてはならない。
- [ ] 第2ステージにある銘柄を空売りしてはならない。
- [ ] 強いセクターに属している銘柄を空売りしてはならない。
- [ ] 買いのプロテクティブ・ストップを設定せずに、空売りしてはならない。
- [ ] レラティブストレングスラインが上昇トレンドにある銘柄は空売りしない
取引のチェックリスト
図表
ぜひ kindle で読んでみてください